ケースもさまざまなんですが、たとえば
①一般的に何か不幸があって欝になってしまう場合
これは原因は外からきています。
この場合、応急処置として悲しみを和らげる抗欝剤は有効です。
(うーん、本当は使いたくないけど)
健康な人が事故で骨を折ってしまって、
本人の治癒力で治るまで待つ場合に似ています。
抗欝剤は完治までの痛み止めと考えます。
骨折を治す薬はありませんから、休養して、あとは本人の治癒力に任され、
治ったあとは薬は必要なくなります。
それに対して
②ハッキリした原因がないまま欝になってしまうひと
これには、体内に原因があります。
骨折でいうと、骨粗しょう症や疲労が原因のものです。
カルシウム不足が原因ですが、骨が折れるに至るまでなぜ
カルシウム不足が続いたのか、原因を探して対処します。
痛み止めは原因の治癒にはつながりません。
疲労骨折の場合も、姿勢や関節の使い方などの補正と同時に
カルシウムの不足原因を探ります。
普通、骨は適度な圧をかけることで強化されるので、
この場合も、やはり強化ために必要なカルシウムが
追いつかなかったということになります。
不足原因が、体内のカルシウム過剰消費ならば
カルシウムを補給しながら、過剰消費原因(ストレス、食事など)に対処します。
カルシウムの吸収、循環が妨害されていて不足している場合は、
妨害要素を特定して取り除きます。
抗欝剤をやめるのが大変なケースは、後者です。
短期のカルシウム不足で骨折は起こりません。
欝もおなじです。
長年の生活費の一部を借金で補っていた人が破綻してしまうのと同じで、
(すごい例えでごめんなさい)
その場しのぎでまた他から借金するのではなく、
いつかはしなければならない返済にむけて
地道で確実な計画が必要です。
よろしかったら、どれでもぽちっとおねがいします。