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手で嗅ぐにおい

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なぜこのひとにこのオイル?ということ、ありません?

当の患者さんの言ってることとは、どうしてもかみ合わないオイル。


それでも、正しいオイルに手が伸びない。

そのあいだに、どんどん調合されていくわけの分からないオイル。

「これって、なに用のオイル...?」(自己内会話)


施術開始後に、氷解するなぞ。(謎が氷解しない日は、失敗の日)

「あ、今日風邪ひいてます」

「そういえば、おとといから下痢気味で」

「家族がなくなって...」

「仕事を変えました」

「家族とうまくいってない」

「じつは酒やめたんです」



最初は教科書で習ったとおりのパターンに従っていましたが、

この手のことがしばらく続いてからはもう、オイルを選ぶ手に任せることにしています。

こうして、各施術者は職人の勘を養ってゆく。(ホント?)

鍼灸師になってからは、さすがにこれだけではツボは選択できないけど、

わからないときはツボにお伺いをたてます。


でも自分の手が感じているものは一体...なんでしょう?

それが知りたくて調べたり、かんがえたまとめが、「この木なんの木?」

そもそもこういう発想に至ったのは、アロマセラピーから入ったからかもしれません。



というのは、相棒ははじめから気功とカンフーの修行から鍼灸師になったひとで、

「気」は「気」としてそのまますんなり理解しているようです。

伝統中医学は本来、気功・カンフー・鍼灸の三位一体からなっていて、

ちなみに気功の型も、もとはカンフーから来ているそうです。

だからわたしが電気とか電磁波というのは、あんまり好きじゃない。

もともと画を描く人で、彼の画にこれなに?とたずねると

「それは気」とか、「陰と陽」とかいって自分の画を説明するので、

わたしにはどこがどうなっているのかはわからないけれども、

修行の下積みか、独自のシステムのなかでちゃんと理解しているらしい。




そして、アロマセラピーの学生の頃必修だった中医学入門クラス。

つたない英語で挫折の毎日。(いまもそうだけど)

漢字文化圏に生まれて、つくづくよかったとおもった。

「気配」とか、「やる気がある」とか、「元気がない」とか

日本語には「気」のつく言葉がたくさんあって、

雰囲気で「気」の概念を理解できてるから、西洋人より有利だなと。


ところが中医学入門の教室の外でも、

マッサージ科とかアロマセラピー科の生徒や、講師が

「気」とか「エナジー」とか話している。でも、その響きには

漢字文化圏でいう「気」の雰囲気からは全くかけ離れてるわけです。

「じゃお前らのいうエナジーって、いったいなんじゃいっ!?」


いろいろ調べ物したり、とりあえずエッセンシャルオイルを分子成分から

逆算してかんがえたりして、行きついたのが

「これってもしかして電気?」。




この考えをバックアップできたのは、キネジオロジーという療法の概念。

施術者が患者本人ではなく、患者の筋肉に質問するという

ちょっとおちゃめな方法なんですが、

根拠は確か、バイオフィードバック法というかなり科学的なのに基づいていて、

それを応用したプログラムがヨーロッパでテニス選手の

集中力育成に使われているのを昔NHKで見たことがあります。

それとおなじものがここ(メルボルン)では自閉症やADHD治療に使われています。


実際のキネジオロジーでは

この方法でアレルギー源や体に必要なサプリ、

フラワーエッセンスなどを筋肉に訊いて探すわけです。

ナチュロパスなど、この方法でハーブなどを処方する人もいて

治療法としては、精神的なものが原因の疾患に

とくに有効といわれています。


TVで鍼灸師が気を電磁波と説明していたのもみたことあるし、

鍼灸で使う耳のツボ探知機も電圧の差異を探知しているらしいし、

(金属探知機と同じで、耳にあてた鉛筆型探知機の先が

 ツボに近付くにつれ、キーンと高い音が鳴る)

まあこのあたりだろうと。

みんなそれぞれ自分なりに結論を出して、セラピストとして仕事を続けてる。



ただ感じる方の手/体の調子が悪いときは、感度がどっと落ちて使い物になりません。

どっか痛いとか、風邪をひいているとか、極度に疲労しているとか。

体内のいろんな部署からの情報が多すぎて、外からの情報が入ってこない。


だから本来の中医学は気功・カンフー・鍼灸が三位一体になっていたんでしょう。

商売道具の体を常に良好に保つためには、自然まいにちの点検、手入れが必要。

でも、それをシステム化しないと、みんななかなか守れない。

昔から医者は不養生だったんでしょうね、たぶん。

先人の智恵は、いつも一歩も百歩も先行っててほんと、かないません。






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by aquinoaqui | 2010-04-28 23:08 | 自然医療