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カテゴリ:環境( 4 )

最近は少ないけど ーオーストラリアの山火事について

以前D.Suzukiの番組「The Nature of Things」に
「コントロールファイヤー」を扱った回がありました。
Black Saturday(土曜日に起きたから)と呼ばれる火事の後、
森林保護目的で禁止されている
「コントロールファイヤー」の是非が問いただされています。


オーストラリアでは原住民のアボリジニによって、
焼畑に似たコントロールドファイヤーと呼ばれるものが伝統的に行われています。
乾燥に強く、種子を守る殻が硬いなど
オーストラリア原種の植物は火に焼かれないと発芽が促進されないものが多くあります。
極度に乾燥した気候と、高発揮性のユーカリやティートゥリーの林に囲まれた
自然発火の多い環境に適応した結果生まれたものといわれます。


当土曜日は最高気温46.4度、最大風速が100kmに昇ったと伝えられ、
181人の火災死亡が確認さました。
どれだけ火の手が速かったのかは、たくさんの遺体が道路の車中から発見されていることから想像できます。こうした方々は火に巻かれる前に脱水が原因で亡くなったとも推測されています。
被災地から30キロほど離れた住宅街でも強風は熱く、
開けた瞬間眼が乾燥してしまうので屋外を長くは歩くけませんでした。


発火しやすい植物をあらかじめ燃やすコントロールドファイヤーは、
植物の再生を促進すると共に、防火の役割も果たしていましたが、
現在のビクトリア州では環境保護目的で立入り禁止区域を広く設けているため、
区域内でのコントロールドファイヤーや昔ながらの火災防止の為の伐採
(または暖炉にくべる落ち枝の採取を含む)も禁止され、
長く放置された枯れ木や落葉が燃料源になり、
被害の拡大原因になったことが指摘されています。


4万年前から住んでいたといわれ、文明を持たず自然と共存してきた人たちの智恵を、
森林を伐採しつくしたところから始まったヨーロッパ起源の環境保護で統治した結果が
今回の土曜日というのは、皮肉というか、教訓というか。


2002年に、防火目的で自宅周辺林伐採し、
約50,000ドル(現在の円で約300万)の罰金を課せられた家は、
この火災で生き残った数少ない一軒です。

09 02 13





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by aquinoaqui | 2012-06-17 15:45 | 環境

Rice Hugger

通常Tree Huggerというと、環境に優しいヒッピーっぽい人を指しますが、
「木を植える男」ならぬ「米を植える男」


週日は(多分)東京で働いて、週末に千葉の田んぼに通って稲作。
東京はいるだけで忙しいところなのに、考えているだけじゃなく
実際に腰を上げて実行に移すエネルギーがすごいと思いました。


一世代前だと、都会から田舎に通って手作りの家を建てた
オークビレッジの稲本兄弟を思い浮かべますが、
コラムの「農薬なし肥料なし」というのを見て
久々に「スローフードな日本!」(島村菜津)を引っぱり出してきました。


食べているごはんがどこからどう来ているのか、
どうして日本の野菜から味が消えてしまったのかなどの原因を元までを辿って、
それに対してもともとあった味を復活・守っていこうとしている農家や個人を取材した本です。
無農薬米を日本の自然環境下で育てるのがどれだけむつかしいかも書かれています。


この中にカナダ・サスカチュワンの
カノーラ農家パーシー・シュマイザーの話も出てます。

ごぞんじモンサントVS.シュマイザー事件のご本人で、
モンサント社の
「農薬に倒れないスーパー菜種」
が風に乗って彼の農地に根を下ろし、
ある日法外な請求書がモンサントから来たというのが発端の、
最高裁まで行ったケースです。


以前メルボルンの「スローフード祭」パンフに見たことのある名前が載っていたので
よく読んでみたら、モンサント事件のシュマイサーさんでした。
ゲストスピーカーで呼ばれた彼が公演した内容とほぼ同じものが日本語でみられます


当時オーストラリアは、それまで守ってきたGMをなぜ今合法化?
という時期で、彼がスピーカーとして呼ばれたように
かなり反対が強かったんですが、
(結局法案は通ってしまったと思う)
以来スーパーに行くといたる商品に「GM不使用」表示が目立って多くなり、
有機栽培ものの商品もかえって増えてきました。
反発が即商品に現れるのがオーストラリアのいいところかもしれない。


こうやって講演を続けてくれたり、米作りを自分でやる人がいたり
行動して体現する人を見ると、
凡人でも「できるところからやろう」とやる気が出るので、
こういうエネルギッシュな人たちの存在はありがたいです。

10 09 20





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by aquinoaqui | 2012-06-17 15:37 | 環境

D.スズキ関係の本。

最近D.スズキ基金のニュースレターに紹介されていた本
Last Child in the Wood Richard Louv著 
副題の「子供たちを自然欠陥症から救う」というのに反応して調べてみたら、
1年前に刊行されていたので、図書館で借りられました。
完読なるか?


ついでといってはなんですが、ほかのD.スズキ関係の本。(ちょっと古いけど)




Tree(共著)

D.Suzukiが、彼のコテージにあるDouglas-Fir(米松:米北西部生息の常緑高木)
について書いた本。
周りの環境と樹がどのような仕組みで相互依存しているのかがよくわかります。
土の中の菌が鉱物その他の養分を分解して樹にわたし、
樹が二酸化炭素と水から作った糖分を菌にわたす話と、
クロロフィルが赤血球にあたる話が好きです。

時々公園で寝っ転がって樹を見ていると、
どうして天井の方向がわかるのかと不思議に思っていましたが、
あれは重力で分かるそうです。(気が付かなかったのがばかみたい)

このTreeとあわせてSacred Balance
も読むと、他の植物と周環境の関係が分かっておもしろいと思います。
私はこの本を基に作られたドキュメンタリーを見てたんですが、
水とバリの田んぼの話(パート2の終わりから3にかけて)
がとてもすきです。




Good news for a change (共著)

これも、自然のシステムを世界中(主に北米)の個人やグループの経験を、
報告のかたちをとって、わかりやすく書いてあります。
多くは、自然保護ではなく汚染や人工化によって行き詰った農業法や漁業法を発端に
いろいろな試行錯誤の中で見えてくる本当の自然の仕組みのはなしです。
長い目で自然を相手に計画を遂行する忍耐力と想像力を持った人々に感銘します。
これに、島田菜津の「スローフードな日本!」を読み合わせると
遠い話題を日本に寄せて感じられるかも。




David Suzuki (自伝)

おもしろいです。
やはり逸材は一代で培われるものではなく、
遺伝子+育った環境が人格形成に隅々まで関わるんだなあというのが感想。
家族の話がたくさん出てきます。
同時に、第二次世界大戦中の日系加人としてのキャンプでの体験が、
現在の活動の原動力の根源のようにも見えます。
あのリュウマチ(だと思う)で曲がった指を見ると、
「怒りは最大の原動力」だとおもう。

2007 02 06






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by aquinoaqui | 2012-06-17 15:25 | 環境

京都協定 (2006年D.スズキ氏来豪の際のおはなし)

当時、ダウンアンダー訪問中だったD.スズキ氏のプレス応答質疑。
ちょっと古い話題ですが、特に原発については、いまでも参考になると思います。


現在、京都協定未署名国は、米国と2011年末に再度署名拒否を表明したカナダです。
2006年当時、オーストラリアは京都協定に未署名3カ国のうちのひとつでした。


当時、オーストラリアの人口当たりの二酸化炭素排出率世界2位。(!)
(ちなみに第一位はルクセンブルグ)
当時の豪州首相J.Howerd氏によると
「排出量減少目標を達成するには経済負担が大きすぎるから」
地球が危ないのに自国の経済問題。


もうひとつの署名しない理由は
「中国やインドが署名していないのに何で排出量1-2%(数字は少し怪しいです)
のオーストラリアが署名しなくてはならないのか?」

工業先進国が起こした問題だから、
まずはその先進国が署名して姿勢と行動を表すべき、
というのが京都協定の意義のようです。


オーストラリアは決して大きな先進国ではないけれど、
足並みを揃えてのちに中国、インド、アルゼンチンなどの参加を説得しなければならないので、
そういう象徴的な意味でオーストラリアの参加は発展国に対して重要であるとのこと。


本当は、世界のCO2排出量の25%を長きに渡り誇り、
未だ反省の色が見られない米合衆国の某大統領(当時)
みたいなヘンな大統領がまた選出されたら、
他国の市民としては困るなあと思ったので
「次回合衆国大統領選挙は合衆国民以外の投票で」
というトピックを立てようと思っていたのですが、実は地元(豪州)の首相がIQ5だった。とほほ。

「次回豪州首相選挙は豪州民以外の投票で!」




-原子力発電について

鈴木氏は全面反対派ではないとのこと。が、理想を言えばやはり拡散供給型がいいらしいです。
その理由は


1)高い
建設時には「豊富な資源で安価なので、建設料だけ払ってもらえれば電気代は請求しません」
と言って建てられたオンタリオ州の負債額は現在約400億ドル。

そのほとんが、州電力40%を賄っている発電所の建設料約400億ドル(約3兆6000億円)
だそうです。
現在州民が毎月せっせと税金でこの借金を返済中。


2)一箇所集中の電源に依存すると、非常時の損害がでかい
上記のオンタリオ州では、放射線漏れやその他の故障で炉が閉鎖するたびに、
臨時供給源として他国から電気を買っているそうですが、炉が通常運転を再開する数ヵ月後には、
その請求額が何百億ドルに上っているそうです。


3)安全性
これは北米らしい問題ですが、テロから原発を守るために本気で警備するとしたら、
莫大な費用がかかるとの事。ちなみに現在のオンタリオの原発所の警備体制下では
外部者の侵入は異常に簡単だそうです。


4)安全性-廃棄問題
放射線を通さない地質として廃棄物破棄所に選ばれたコロラド州のヤカ平野。
早速興味を持った学者が現地の石を切り取って放射線物質を注入したところ、
予想とは全く違う、年間1マイル半(約2.5Km?)の速さで放射線物質が浸透していったそうです。


基本的に、科学は、実験室内の実験に基いた応用で発展してきたそうです。
が、実際には実験結果と、自然環境下での数字には大きく隔たりがあることが多く、
上記のヤカ平野は典型例のようです。


地球温暖化については
「An Inconvenient truth」またはhttp://www.climatecrisis.net/参照。
CO2の最大排出元の企業を問題にしていない点が批評され、
A.Goreの自己満足作品になっているので劇場鑑賞はどうかなあと思いますが、
DVDでの鑑賞はお勧めします。


ちなみに、リオの地球サミットの際、Severnの演説後最初に声をかけに来たのがA.Goreだったそうです。
フロリダ戦のこと(そんな昔の事...)を思い出すと今でも納得いかないんですが、
もしかして米大統領になるにはまともすぎたのかも(?)

2006 11 04






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by aquinoaqui | 2012-06-17 13:17 | 環境