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カテゴリ:文化/異文化( 4 )

国勢調査

英語では「census」といいます。
A4より縦が若干長め(なんのため?)の18ページ綴りの回答紙が配られたが、
今回はオンラインでもできる。

面白いのは、家族の国籍、出身国、家での第一言語、などに約1ページ8項目も割かれているところ。
国民の20%が海外生まれだから当然か。


ちなみに、「家族の出身地は?」の選択項目は

オーストラリア
イギリス
ニュージーランド
イタリア
ベトナム
スコットランド
その他

となっていて、そのほか「家庭内で英語以外で使われる言語は?」は

英語のみ
イタリア語
ギリシア語
広東語
アラビア語
中国語
ベトナム語
その他

「先祖は?」(二系列まで)は

イギリス人
アイルランド人
スコットランド人
イタリア人
ドイツ人
中国人
オーストラリア人
その他*

*の書き込み例として挙がっているのが、
ギリシャ人、モン族、ベトナム人、オランダ人、クルド人、マオリ族、レバノン人、
南海諸島オーストラリア人。
モン族(Hmong)クルド人(Kurdish)は初めて見たのでどこだか分からなかった。
(Hmongなんて発音?? こういう時音表記の日本語は便利です)
モン族はベトナム、ビルマから来た人達らしい。

次が宗教項目で、カソリック、英国教会、ユナイティング教会(日本語だと何でしょう?)
プロテスタント、仏教、ギリシア正教会、イスラム教、バプテスト、ルター派、その他。


そういえば、近年論点になっているのがブルカの着用の是非。
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反対派の言い分は警備上の煩雑と、一般常識の服装の範囲を超えている点。
たとえば「素っ裸で道を歩いても、通報の対象になる。それとおなじ論理」とか。

通常顔を隠すのは、面が割れると困る銀行強盗などで、
だからなのか、それとも本能からなのか、なんとなくまわりの人を不安にする。
銀行や空港で本人確認の際は、別室で立ち会い職員は女性限定。

推進派(着用している人)は、宗教の自由と、
犯罪を犯すのにわざわざあんな目立つ格好をしてするやつがあるか、という論旨。

「でもさ、イスラム圏に行ったら外国人でも女性には服装の規制を課すんだから、
オーストラリアに来るならオーストラリアのルールに従うべきだよねえ」

豪に入っては豪に従え?
個人的には、日によって反対なような気がしたり、賛成だったり。

多民族運営の国では、こういうところにエネルギー費やしてて面白いです。





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by aquinoaqui | 2011-08-03 12:05 | 文化/異文化

だいじょうぶ?

確か森まゆみのエッセイの中で、

ホテル内ジムのマッサージに行く場面があって

『「お客さん、こんなに凝ってて頭痛くなりませんか?」なんて心配されていい気持ち。』

というようなくだりがあった。

わたしも始めの頃は、こんな風に日本的に心配していたら、ある日友達に

「やめて。そんなふうに言われるとよけい具合が悪くなる気がする」

といわれたことがあります。



地中海文化(イタリアとかギリシャ)なんかは比較的アジア文化に近いので、

「みんなでお互い面倒見合いましょう」という下地がありますが

日本でいう欧米文化圏(イギリス本国+旧植民地圏?)では

個人は徹底的に個人。

健康管理も他人任せにするのは個人主義に反するのか、

病気の姿を人にさらすというのは、どうも恥ずかしい行為のようです。

というわけで、具合が悪そうなのを心配する=自己管理の欠陥を指摘する行為。(?)



そういった風潮からか、もともと無理して職場や学校に出てくる傾向はありません。

病気や怪我をしても、自分で職場・社会復帰できると判断するまでは

自宅で療養するのが普通です。



そういえば、職場復帰してきた同僚や、退院して来た患者などにはみんな

「げんきそうになったね」とか、「顔色よくなったね」というふうに声をかけています。

もともと本人が大丈夫だと判断して出てきているわけですから、

(患者の場合は、ちょっと違うけど)

あんまり「大丈夫? 大丈夫?」と心配すると、本人の自信をくじくことになるようです。



患者の場合も、ちょっと言い方に気をつけます。

具合が悪くて来ているんだから、きちんと病状については説明が必要しますが、

なるべく本人の持っているいいところを引き出して

「こんなにいいところもあるんだからね」とか

「治療や体質改善はいつ始めても遅すぎないんだからね」とか

なるべく励ますように心がけます。



それから、これは万国共通かも知れませんが、どうして怪我・病気になってしまったのか

理由を説明すると、「自分のせいじゃなかったんだ」という自責の念から開放されます。



よく「病が突然襲う」といいますが、交通事故じゃないんだから

そんなくじ引きみたいな理由で病気にはなりません。いつも必ず理由があります。

特に若い人の慢性疾患では、罹患前に必ずといっていいほど

大きなストレスを経験しています。

他人には小さく見える事柄でも見つけ出して「これがきっと原因」と指摘してあげると、

目的意識がはっきりして治療もすすむようです。

(うーん、いつもうまくいくわけではないけど...。)



むつかしいのはドクター・ショッパーと呼ばれる患者で、

自分の納得のいく診断を得るまで医者や施術者を渡り歩く人たちです。

周囲から見ると原因は明らかなのに、本人にはどの診断にも満足できないのが特徴で、

診断を受け入れることができないので、治療にも専念することなく

どこへ行っても何をしても治らないことが続きます。



こういうと本人の過失に聞こえますが、病気心理学では

自己アイデンテティーの一部として病気が必要な人もいるとされ、

周囲の感心を得たり、責任から逃れるのに必要だった

りと様々な理由に起因していて、

本人の意思ではないところが治療をよりむつかしくします。







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by aquinoaqui | 2010-08-05 19:28 | 文化/異文化

ジェーン・エリオットを知っていますか

ジェーン・オースティンじゃなくて、

ジェーン・グドールじゃなくて、

ジェーン・エリオット。アメリカの差別反対活動家です。

60年代に小学校の教師をしていたエリオットは、M.L.キング牧師暗殺のニュースを聞いた

翌日、「1日だけのごっこをやってみる?」とこどもたちの同意を得た上で

クラスを2つに分け、実験的に片方を「特権階級」もう片方を「劣等組」としました。


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初日は茶色い目(暗色の目)をした子どもたちに、

簡単に切っただけの布を襟のようにピンで留めてから

クラス全員に「この茶色い目のグループは馬鹿で汚いから

給食のコップも同じものを使ってはいけません。」と言っておきます。


こどもは、はじめからごっことわかっていたにもかかわらず、

クラスは決裂し、襟をつけられた子は自信をなくし、

普段は成績のよい子も簡単な質問に答えられなくなります。

放課後、「劣等組」の子どもはホームルームを開き、

今日一日の感想を述べ、差別をされるのがどんなに悲しく、辛いことかを

みんで話し合ってから、忌まわしい襟から開放されます。


翌日は反対に青い目(明色の目)をしたこどもが襟をつける番。

立場が変わっただけで、きのうと全くおんなじ現象が起こります。

いつもは明るい子も一日口をきかずにじっと座るだけで、

仲良しだった友達ともケンかを始める始末。

両日とも子どもたちに画を描かせますが、

特権階級の子どもはのびのびした明るい絵を描くのに対し、

劣等組はみな暗い色、普段は使わない黒や灰色を画面いっぱいに使うような絵を描きます。


翌日、白人が人口を占めるこの地域で経営するエリオットの両親のサンドイッチ店では、

2つを売ったのを最後に、閉店に追い込まれます。


ある時この「エクササイズ」と呼ばれるごっこが話題になり、TVで取りあげられますが、

教室での様子を放映した途端、局の電話はパンク状態になります。

抗議の内容は、「こんなことを、白人の子どもにするなんてむごい」



このごっこは、様々な批判を浴びながら、

現在では白人人口を中心とした大人を対象に

企業や地域教育の一環として行われています。

教師から活動家へ転身した後のエリオットのエクササイズは「Blue eyes/Brown eyes」

とよばれ、記録され続ける映像は教材として広く使われています。
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たまにTVで観るこの「ごっこ」の熾烈極まりないこと。

最初は斜に構えた青い目の参加者も、一生のトラウマになるような体験をします。

たった3時間ほどの言語による差別にもかかわらず、大の大人がベソをかきながら

抗議し続けますが、最後には「差別されるということ」とは

「抗議が徒労に終わること」を学びます。


観ている方まで緊張で肩が凝るほど強烈な不当差別が行われますが、

疑似体験ではない本物の差別を生まれてから体験してきた多くの黒人の寿命は、

白人に比べて極端に短いというのが実感できます。(特に心臓疾患系での死亡率が高い)


アメリカを中心に、オーストラリア、南アなど世界各国でおこなわれてきましたが、

最近イギリスで行われた映像を観る機会がありました。



しかーし。

さすが本家大英英国。差別の根ははるかに深かった。

通常、エリオットが参加者の自由を完全支配するところから

この「基本的自由・権利がないということとはどういうことか」の

疑似体験エクササイズが成り立つんですが、

最後までエリオットと対等に張り合おうとする強烈な英国紳士・淑女の参加者たち。


アパルトヘイト政策の南アや、レストラン・トイレ・水飲み場を完全に分けたアメリカと違い

極端な差別政策のなかったイギリスでは、差別の認識自体欠けているようです。


小学校の教師である50歳代くらいの女性は、

自分のクラスは混合人種で自分は差別したことがなく、

「うちの夫だって、仕事で顧客に会うときはきちんと髪を整え、

スーツを着なければ仕事が来なくなる。

あんたのようなドレッドのよれよれの服装では目立っても仕方がない」

と、外見は白人と変わらない自分の娘を、白人住宅街にある学校に

気を遣って送り迎えに行かない黒人男性に言い放つ始末。


このような学ぶ機会の場においてもまだ、彼のような黒人が髪を切りスーツを着ても、

白人とは同じ土俵に立つことのできない現実が見えていないこの女性に、

根本的な根の深さが象徴されたエピソードでした。




このように英国でのエクササイズは不完全燃焼で終わりますが、

参加した60歳過ぎの白人女性の言葉が印象的でした。

「私が育った頃は、周りには白人しかいなかった。

自分の子どもたちはなんの抵抗もなく肌の色の違う子達と仲良くしているのに、

自分にはどうしてもできなかった。

今日こうして逆の立場を体験することで、

初めて相手の立場が理解でき、抵抗感がなくなりました。

参加させていただけたことに、感謝します。」

  




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by aquinoaqui | 2010-07-17 23:44 | 文化/異文化

読み間違え。ボランティア文化。

おもしろいはなしを見つけました
世の中には強運の持ち主っていうのがいるもんです。
あなたもこれを読んであやかりましょう。(笑)



ところで、ひさびさに本棚を見たら読んでない本があったので手にとってみた。

藤沢周平『人間の檻 獄医立花登手控え』

今回見るまで「獣医立花登」だとおもっていた。(...)


こういうのをDyslexiaといって世の親はさぞかし心配しますが、

だいじょうぶ。ちゃんとこうして生きてます。



思えば昔はおおらかだった。

教室の一番後ろの席からとつぜんひとつひとつ机をペンで叩きながら

ゆっくり前まで来たかと思うとまた机を叩きながらゆっくり自分の席に戻るという、

ある男の子はみんなからさん付けで呼ばれ、なんとなく敬意を払われ

特に教師からも止められることなく普通に教室の上下をしていたらしい。

「今でいうADHDだよねぇあれ」と、大人になってもなにかにつけ笑い話になったが

「そういう子がいると、教室が和むんですよね~」と、ある時児童カウンセラーの人が

ほのぼのとコメントしたことがある。



集中力に欠ける子が、脊柱湾曲の矯正をしたら落ち着きを戻した、

というのもその人から聞いた話。筋肉は消化器がコントロールしていますが、

Dyslexiaも、みてると肝臓が弱い系の消化器虚弱からくるのかなあ、なんて思います。

目は肝臓の気を遣うので(だから妊婦は本を読んじゃいけないっていうんですね。

肝臓は蔵血臓器で、妊婦、婦人科系疾患では重要器官です)

肝臓が弱いとDyslexiaに、強いと酷使できる故、メガネになるのかなあ、なんて。



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藤沢周平の本ですが、巻頭に浅草周辺地図がついた江戸の話。

長屋は貧しいながらも、持ちつ持たれつ。

皆でうまくやっていく智恵としての伝統にのっかっている国では

協調性は必須人格で、自分だけ違うことをするのは許されなかった。

その代わり、困った時にはお互いさま。近所の誰かが必ず助けてくれる。

ボランティアの文化が生まれなかったのも当然かなあ、と

個人が孤立した新大陸で読むとしみじみかんじます。

カソリックのしがらみから抜けてできた国教をもつイギリス系のボランティア団体が多いのも

そのせい? (うーん、ここはオーストラリアだし、あたりまえか)

自由と孤独はワンセットになっているというのは、人間に関しては真理です。






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by aquinoaqui | 2010-06-29 16:37 | 文化/異文化