最近D.スズキ基金のニュースレターに紹介されていた本
Last Child in the Wood Richard Louv著
副題の「子供たちを自然欠陥症から救う」というのに反応して調べてみたら、
1年前に刊行されていたので、図書館で借りられました。
完読なるか?
ついでといってはなんですが、ほかのD.スズキ関係の本。(ちょっと古いけど)
Tree(共著)
D.Suzukiが、彼のコテージにあるDouglas-Fir(米松:米北西部生息の常緑高木)
について書いた本。
周りの環境と樹がどのような仕組みで相互依存しているのかがよくわかります。
土の中の菌が鉱物その他の養分を分解して樹にわたし、
樹が二酸化炭素と水から作った糖分を菌にわたす話と、
クロロフィルが赤血球にあたる話が好きです。
時々公園で寝っ転がって樹を見ていると、
どうして天井の方向がわかるのかと不思議に思っていましたが、
あれは重力で分かるそうです。(気が付かなかったのがばかみたい)
このTreeとあわせてSacred Balance
も読むと、他の植物と周環境の関係が分かっておもしろいと思います。
私はこの本を基に作られたドキュメンタリーを見てたんですが、
水とバリの田んぼの話(パート2の終わりから3にかけて)
がとてもすきです。
Good news for a change (共著)
これも、自然のシステムを世界中(主に北米)の個人やグループの経験を、
報告のかたちをとって、わかりやすく書いてあります。
多くは、自然保護ではなく汚染や人工化によって行き詰った農業法や漁業法を発端に
いろいろな試行錯誤の中で見えてくる本当の自然の仕組みのはなしです。
長い目で自然を相手に計画を遂行する忍耐力と想像力を持った人々に感銘します。
これに、島田菜津の「スローフードな日本!」を読み合わせると
遠い話題を日本に寄せて感じられるかも。
David Suzuki (自伝)
おもしろいです。
やはり逸材は一代で培われるものではなく、
遺伝子+育った環境が人格形成に隅々まで関わるんだなあというのが感想。
家族の話がたくさん出てきます。
同時に、第二次世界大戦中の日系加人としてのキャンプでの体験が、
現在の活動の原動力の根源のようにも見えます。
あのリュウマチ(だと思う)で曲がった指を見ると、
「怒りは最大の原動力」だとおもう。
2007 02 06
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