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                   脳性麻痺

最近友達が遊びに来てね、いっしょに来た子供が脳性まひなの。

真っ直ぐ座れないから、姿勢を補助する服を着ていてね、

それで少し姿勢を保てるようなるんだけど、咀嚼もうまくできなくて、

目なんかも犬がいるとそっち見るんだけど、ほかはなんとなく、

こっちの言ってることもあまりわかってないみたいだったわよ。


ここまで聞いてあれ?と思い、帰ってから調べてみました。


「脳性麻痺は運動神経野の障害で、生まれつき、または髄膜炎や事故で

筋肉を動かす神経の損傷が原因で筋肉が動かせなくなっている状態、

従って治療は、動かしたことのない硬くなった筋肉を刺激して、運動神経を刺激する」


上記は中医学小児科の授業資料から。

これを習った時、自分の中に身体障害と知的障害という分別もなかったことに

はじめて気がつき、「脳」が付くので脳性麻痺もなんとなく知的障害と

思っていた自分の知識にかなり落胆(というか、愕然と)したのを
         
憶えています。



筋肉は、運動神経が正常でも長期間動かさないと硬直してしまいます。

いちど硬直してしまうと、再起動するのにかなりのエネルギーを要するので

さらに動かしにくくなります。

神経が正常に働かない脳性麻痺のような場合は筋肉も動かせないし、

筋肉が動かないことで神経細胞も刺激されない、

したがって知覚神経細胞も発達しないという悪循環が生まれます。
              
              
そこで鍼灸で外から刺激を与える治療が有効になります。

マッサージでも、もちろんよし。

今まで使われないことで滞っていた気流と血流を内側から漢方で促す

治療も並行して行うと相乗効果が得られます。


今思えばラッキーで、それまで教えていた小児科の講師が学期開始直前に

教鞭が取れなくなり、急遽講師として呼ばれたのが70、80年代

メルボルンで脳性麻痺治療で活躍した

Peter Giganteという中医学医師だったのです。

              
もとから鍼灸師、漢方師といった講師陣の中でもめずらしく指圧出身だったせいか

「治療(指圧)しながら診断(触診)し、診断しながら治療する」ことの大切さを説いた

唯一の講師です。

以前別の漢方の講師も、知人の鍼灸師が自分の子供を毎日治療し、成人時には

小児麻痺であることが分からないほどになった成功例を話してくれましたが、

ここまで分かりやすく病理と治療の関係を説明してくれた講師はいなかった。
              
              
昔、アロマセラピーコースを取りながら興味本位で鍼灸のクラスも取ったことがあって

知識はその後のマッサージの仕事に大変役に立ったんですが、

中医学科に入り直した時、それまでに培ってしまった触診感覚の為に

(診断法として触診を採用してしまったため)

中医学診断に肝心の脈診と舌診がどうしてもうまくのみこめず、

これでは将来鍼灸師になるにしろ漢方師になるにしろ、未来は灰色だなあと

ほとんど諦めていました。

もしこの指圧出身の講師の授業をとる機会に恵まれていなかったら、

今頃無職....
 
              
              

              
脳性麻痺は運動神経の障害で、

こちらの言うことに反応しないのもこちらを見ないのも、

表に反応するための筋肉が動かせないためです。

(瞼も眼球も筋肉運動で動く。嚥下も呼吸も筋肉運動)

よく指先を使う仕事はボケを防ぐといいますが、ということはボケ(神経活動の低下)
 
も指先を動かすことによって脳に刺激を送り続け、神経活動の低下を

防ぐことができる、

ということです。

              
健康な脳も刺激なしには発達しません。

たとえば人間の言葉を聴かないまま育った少年は言葉が話せない、
             
とか日本人にとって慣れない英語の発音はむつかしい、とか。             

とくに知能が著しく発達する幼少時期の1年、2年の差は大きく、

健康に筋肉を動かせるほかの子と比べて機会を逸している分

知的にも発達の差が出てしまうのは仕方がありません。

(ということは、知能とは知的情報の蓄積ではなく、

それをいかに出力できるかの機能)
            
  
現実問題としてどこからどうはじめたらいいのか、

もし自分の子供がそうだったら、実際にはとてもむつかしいですが、

少なくとも病理を正しく理解することで適切な治療の選択を得ることができます。






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by aquinoaqui | 2010-11-06 17:18 | 自然医療